2012年5月7日月曜日

日立の樹 - Wikipedia


日立の樹(ひたちのき)は、日立製作所を初めとする日立グループを代表するCMソング及び同曲を使用したテレビCMに登場する大樹である。

本項では、楽曲、テレビCM及びCMに登場する大樹についてそれぞれ記述する。

[編集] 楽曲について

歌い出しに由来する『この木なんの木』の別名でも知られる。現在のバージョンは9代目(楽曲のアレンジとしては3代目)。以前のバージョンは公式サイトである「日立の樹オンライン」で見ることができる。1989年10月21日にはCM曲の刷新にあわせて日本コロムビアからシングルCDとして発売された。一時期、日立製の携帯電話に着信メロディとして収録されていた事もあったが(au C407H・C451Hまで)、最近でもワンセグ対応のW41Hなどに収録されている模様。

日立グループをイメージする楽曲として、日立グループ提供のテレビ番組のCMソングとして使用される(詳細は後述)ほか、イベント等のパレードに日立が参加する際にも使用される。愛・地球博の日立グループ館の紹介映像にもこの曲が使われた。日立が広告を出している大阪市の通天閣でも毎日正午にこの楽曲が流れる。

また、日立製作所臨海工場、大甕工場等の事業所においても、昼休み等に流している場所もある。

なお、メインスポンサーが日立製作所であるJリーグ・柏レイソルのサポーターは試合前にこの曲を歌うことがある。この際、サポーターは「スポンサーへの感謝の意」として日立ロゴや「亀の子マーク」などが入ったゲートフラッグを掲示する。

なお、日立製作所の社歌ではない。社歌は別にあるが(都市対抗野球大会に日立製作所硬式野球部が出場した時に、応援団が社歌を歌う)、社員でもその存在を知らない人が多い。


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[編集] 楽曲の詳細

作詞
伊藤アキラ
作曲・編曲
小林亜星
朝コータロー、ヒデ夕木、シンガーズ・スリー(初代 - 6代目)
ヒデ夕樹、朝礼志、杉並児童合唱団、伊集加代子、和田夏代子(7代目 - 8代目)
INSPi(9代目)
  • 初代CMは朝コータローがメインボーカル、2 - 6代目は朝コータローが1番、ヒデ夕樹が2番・3番を、7・8代目はヒデ夕樹がメインボーカル、9代目はINSPiのメンバーである奥村伸二がメインボーカルと推測される。
  • なお、朝コータローと朝礼志は同一人物である。
  • 公式サイト「日立の樹オンライン」では楽譜が紹介されているが、これは初代 - 6代目までのキーであるイ長調によるもの。7・8代目はト長調に、9代目はロ長調にそれぞれ移調されている。
  • 8代目までは合唱曲だったが、9代目はア・カペラにアレンジが大きく変更されている。
  • 椎名林檎や池澤春菜らの歌唱による音源も存在するが、CMへの使用やCD発売はされていない。
  • 7代目 - 8代目についてCMでは使用していないが、小林亜星によるリミックスバージョンが存在する。
  • 中国人歌手の陽二連(ヤンアーレン)による中国語バージョンも存在する。
  • この曲は通信カラオケ主要3機種(DAM、UGA、JOYSOUND)にも収録されている。なお3機種とも曲名が「この木なんの木」となっている。
  • 日立の樹オンラインではこの曲を手話で唄う画像がある。
  • CMで用いられているのはいわゆる「Aメロ」の部分だけである(日立の樹オンラインに掲載されている楽譜も「Aメロ」のみ)だが、ヒデ夕樹の歌唱にはCMに登場しない「Bメロ」や「サビ」を含んだフルバージョンが存在する。

[編集] 収録されたCD

  • 「CMの達人 小林亜星とアストロミュージック 傑作CM音楽集」:2002年09月26日発売(初代 - 6代目と中国語版CMソング収録)
  • 「小林亜星CMソングアンソロジー」:2002年09月26日発売(初代CMソング収録)
  • 「この木なんの木」(シングル):1989年10月21日発売(7代目 - 8代目CMソング収録)
  • 「人間みな兄弟 小林亜星CMソングリミックス集」:2001年10月21日発売(7代目 - 8代目CMソングのリミックスバージョン収録)
  • 「ヒデタ樹 スーパー・ベスト〜海のトリトン/人造人間キカイダー〜」:2005年7月20日発売(7代目 - 8代目CMソングと7代目 - 8代目CMソングのリミックスバージョン収録)
  • 「心と耳にのこるCMのうた」:2007年9月5日発売(7代目 - 8代目CMソング収録)
  • 「この歌だれの歌 氣になる歌」:2007年11月14日発売 (9代目CMソング収録)

[編集] テレビCMについて

1973年以来、同曲を使用した日立グループのテレビCMが放送されている。前述のとおり、日立グループ提供番組限定で放送されており、「日立グループの総合力と成長性、事業の幅広さ、力強さ[1]」をイメージさせる大樹の映像をバックに、日立グループ各社の企業名一覧を表示させるものとなっている(企業名の表示方法などについては後述)。日立グループでは、CMに登場する大樹そのものも『日立の樹』と称している(詳細は後述)。


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なお、2009年4月21日に日立グループ内の企業による不祥事[2]の影響により同日以降の放送が暫くの間休止となり、公共広告機構(現:ACジャパン)のCMに差し替えられていた。

また、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響から同様にACジャパンのCMに差し替えられていたが、同年4月末からは被災者へのお見舞いと日立グループの震災からの復興を目指す企業理念を紹介する内容として、10代目CMの映像・音楽を使用した特別CMが放映されている。

[編集] 放送される番組

以下に示す各番組は日立の樹のところで協賛するグループ各社のロールテロップが放送されるが、それ以外は原則日立製作所本社のCMのみが放送される。


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  • 現在放送中
  • 不定期放送
  • 過去の放送
    • 日本テレビ日曜19時台後半枠
    • 星の詩(フジテレビ):(毎週土曜23:55に放送されていたミニ番組、30秒に短縮された9代目の独自バージョンが放映されていた)

[編集] CMの変遷

  • 初代
    • 1973年4月 - 1975年
      • 実際の木を撮影したものではなく、アニメーションが採用された(イメージにマッチした木が見つからなかったためという)。
      • 秒数は30秒だった。
  • 2代目
    • 1976年 - 1979年
    • モンキーポッド(ハワイ・オアフ島)
      • 映像が実写となった。
      • この代から、秒数が60秒になった。
  • 3代目
  • 4代目
  • 5代目
  • 6代目
    • 1985年 - 1990年3月
    • モンキーポッド(ハワイ・オアフ島)
      • 5代目と同様、冒頭にHITACHIのロゴが入っている。
      • 1986年4月から、エンド部の「システムの日立グループ」の表示が「システムとエレクトロニクスの日立グループ」のサブスローガンの表示になった。
  • 7代目
    • 1990年4月 - 2002年3月
    • モンキーポッド(ハワイ・オアフ島)
      • CMソングがリニューアルされた(前述)。またこのCMは2種類が存在した。
      • 1995年ごろから、エンド部の下部に「私たち日立グループは柏レイソルを応援しています」と表示されるようになった。
      • 2000年4月から、エンド部の「日立グループ」の表示が"HITACHI"のロゴになり、"Inspire the Next"のサブスローガンも設けられた。
      • 公式ホームページ「日立の樹オンライン」で公開されているものには歌詞テロップが追加表示されているが、実際のテレビ放送では他の代と同様、歌詞テロップは表示されていない。
      • なお、1998年に日立の樹のアレンジコンテストが行われており、優秀賞に選ばれた2作品の楽曲を使った別映像のCMが1999年に流されていた。
  • 8代目
    • 2002年4月 - 2006年3月
    • モンキーポッド(ハワイ・オアフ島)
      • CMソングは7代目と変わらないが、CM及び社名スクロールのパターンが5種類に増えた。
  • 9代目
    • 2006年4月 - 2010年3月
    • モンキーポッド(ハワイ・オアフ島)
  • 10代目
    • 2010年4月 -
    • モンキーポッド(ハワイ・オアフ島)
      • CMソングは9代目と変わらないが、同年7月からはCM及び社名スクロールのパターンが6パターンとなった。また、「樹と光編」と「虹編」の2種類が存在している。なお、それぞれ映像や歌の冒頭や歌い終わりが若干異なる。

[編集] CM曲の編集

TVCMでは15秒や30秒、60秒などと時間枠が決められており、CMソングを制作する際はその要請に応じてフルサイズとは別にそれぞれの時間に対応したTV用の音源が用意される。「日立の樹」も例外ではない。

「日立の樹」の歌詞には様々な形態があるが、公式サイトには4コーラスからなる形がフルコーラスとして提示されており、ここでは各コーラスの歌詞の配列はこれに準拠する。

オリジナルの「日立の樹」は1973年4月24日に録音され、初代のCMには4番のみの30秒用が、2代目から6代目までは1番、2番、4番からなる60秒用の音源が使用された。


7、8代目では、Bメロやサビ、間奏などを含んだ新録音のフルサイズ音源からイントロと1番、3番、2番(繰り返し)に相当する部分、そしてコーダの末尾をそれぞれ抜き出して編集したものをTV用音源とした。現在のCMで間奏部分が聴けるものは存在しない。

9代目からは、歌詞が16年ぶりにオリジナルの60秒用の形態(PC用、「樹と光編」は途中まで)に回帰したが、途中から「樹と光編」でも「虹編」で使用されている1番、2番、4番(繰り返し)からなる60秒用のTV用音源が使用される。

ちなみに、カラオケで歌うことができるのはフルサイズバージョンであり、間奏も入っている。

[編集] ナレーションの変遷

初代(1973年 - 1975年)
「みんなが集まって、みんなが持ち寄って、新しい物を作ろうと思っています。あなたを取り巻く問題が、日立のテーマです。」
2 - 4代目(1975年 - 1982年)
「みんなが集まって、みんなが持ち寄って、新しい物に取り組んでいます。『今日』が、日立のテーマです。」
5 - 6代目(1982年 - 1986年)
「みんなが集まって、みんなが持ち寄って、新しい物に取り組んでいます。システムで考える日立グループです。」
6 - 7代目(1986年 - 2000年)
「みんなが集まって、みんなが持ち寄って、新しい物に取り組んでいます。システムとエレクトロニクスの日立グループです。」
7 - 10代目(2000年 - )
「人に、社会に、次の時代に、新しい風を吹き込んでいきます。Inspire the Next 日立グループです。」

歌詞・楽譜や歴代CMの動画は、外部リンクの「日立の樹オンライン」を参照されたい。

[編集] グループ企業の表示について

日立グループの企業数はあまりにも多く(連結子会社でも900社超、持分法適用会社まで含めれば1000社を超える)、1度のCM放映では全てを網羅し切れないため、パターン分けによってカバーしている。また、7代目の時期は最後に「日立グループ○○社(国内○○社 海外○○社)」と途中まで表示していたが、1999年10月から廃止されており、従来どおりの表示に戻された。ちなみに2010年から放映されている10代目は、2010年6月まで5パターンあったが、同年7月からは6パターンとなった。

他社との合弁企業(ルネサス エレクトロニクス、エルピーダメモリ、三菱日立ホームエレベーター、日立GEニュークリア・エナジー、三菱日立製鉄機械など)は表示されない一方、日立柏レイソル(柏レイソルの運営法人)が表示されるパターンもある。

[編集] 大樹『日立の樹』について

日立グループでは、CMに登場する大樹のことも『日立の樹』と称している。長期に渡って使用されているモンキーポッドがよく知られており(1973年の最初のCMでは映像にアニメーションが採用され、また別の木をあしらったCMも存在する)。


最も有名な『日立の樹』は、ハワイ・オアフ島にあるモンキーポッドの大樹であり、1975年 - 1979年の2代目CMで用いられた後、下記のマンゴーの木等に変更されたが、その後も視聴者の要望で1984年以降は一貫してこのモンキーポッドが使用されている[5]。この木は、ワイキキから車で30分ほどのホノルル国際空港に程近いモアナルア・ガーデンという公園にある。同公園には『日立の樹』と同種の木が多数ある。

2006年現在、ジョン・フィリップ・ダモンの個人所有地だが、無料開放され、CMの撮影場所やハワイの観光名所としてツアー客等が訪れる。2007年にも身売りないし州政府に移管される計画があったが、いまや日立のイメージブランドにもなっていることから、日立が公園を管理する地元企業と年間約40万ドル(約4800万円)で営業目的での独占的撮影権を締結した。しかし公園に関わる費用は年間60万USドルに上り、日立製作所からの収入を上回るとみられている[6]。2009年には、増収も兼ねて日本人観光客向けの売店ができた。

この木は広大な土地に立つ一つの大樹に見えるが、実際には高速道路に面したそれほど広くない公園内にあり、ほとんど似た形状の複数の木の中の一本でありどれがCMの木か探すのに苦労する。CMの木にはゴミ箱が置かれていないため、それで区別ができる。CM撮影時には高速道路が写らないようまた孤高の1本に見えるアングルを探して収録が行われた。

  • 種類:モンキーポッド
  • 樹齢:約120年
  • 高さ:25m
  • 幅:40m

なお日立の樹事務局によると歴代の大樹の正確な場所は現在では不明とのこと。

CM以外でテレビに登場することは殆どないが、2010年10月23日に放送された日立 世界・ふしぎ発見!の25周年スペシャルでは、出演者一同がモアナルア・ガーデンを訪れ、日立の樹の前で番組撮影を行った。

[編集] モンキーポッド

  • 学名:サマネア・サマン
  • 俗名:アメリカネム(合歓)、サマンの木、レインツリー(Rain tree)

モンキーポッドとは、猿がその実を好んで食べることから付いた名。podはえんどう豆などの「さや」の意味を表す英語である。 ネムノキに似た花をつけ、ネムノキ同様に光によって葉が閉じたり開いたりするため俗にアメリカネムとも呼ばれる(モンキーポッドはマメ科サマネア属、ネムノキはマメ科ネムノキ属)。主な産地は中南米、西インド諸島など。日の陰る雨降りの日には葉が閉じることから、レインツリー(雨降りの木)の異名もある。

日本でも栽培キットの入手が可能である。

[編集] イメージ画像としての採用

ハワイのモンキーポッドの、裾を広げた独特のシルエットは、日立グループとしてのイメージ画像として用いられる例が複数ある。


  • 日立から1990年代に発売されたワークステーションの中には、システム起動時にこの樹木のCGが表示されるものがあった。また、かつては日立製パソコンの店頭用デモ画像にも使用されていた。
  • パソコンのマニュアルに印刷されている「再生紙」マークに使用されている。
  • 日立総合病院の診察券にデザインされている。
  • 日立のハイビジョンテレビ「Wooo」のインテリジェント・オート高画質機能を搭載した機種では、この樹を模した「エコ効果メーター」が搭載されている。
  • 日立製のソフトウェア(JP1など)では、ソフトウェアの情報を表示するアイコンにも、「日立の木」として使用されている。

なお、最近では、日立製作所の製品CMで、最後に流れる「Inspire The Next」サウンドロゴをバックに『日立の樹』のイメージ画像が登場する。



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日立の樹 - Wikipedia

オアフ島にある「モンキーポッド」の日立の樹 ..... システムとエレクトロニクスの日立 グループです。 ... に見えるが、実際には高速道路に面したそれほど広くない公園内に あり、ほとんど似た形状の複数の木の中の一本でありどれがCMの木か探すのに苦労 する。 read more

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